高尿酸血症の原因の多くが、肥満にあるということは、肥満の予防・改善が高尿酸血症治療の基本となります。
肥満を予防、改善する対策として大きな役割を持つのは、やはり食生活の改善です。
本記事では、尿酸値が上がる原因となる【食生活の改善】について解説を行っていきます。
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食事習慣の乱れが尿酸値上昇の原因
各ダイエット本でも言われていることですが、食事習慣の乱れは肥満を引き起こす最大の原因となります。
1日に摂取する総カロリーを減少させようと、朝・昼食を抜くダイエットを目にしますが、これは逆効果になりやすいです。
食事と食事の間が空き、空腹を感じる時間が長くなると、人間の体はエネルギーを貯蓄すべく、脂肪や糖質を溜め込みやすくなります。
結果、食間を長く開けすぎたり、食事の回数を減らすことが太りやすい体質を作ってしまうのです。
また、空腹時間が長く続いた状態で食事をとると血糖値が上昇しやすくなります。
血糖値が急激に上昇すると、血糖値を下げるためにインスリンが分泌されるのですが、インスリンには糖質を脂肪に変えて蓄える働きもあります。
インスリンが大量に分泌されるということは、糖質を脂肪へと変換させ、太りやすい体を作ってしまうのです。
1回の食事で胃腸に入る食べ物が消化され、脂肪が燃焼するまでには、平均して3~5時間掛かります。
食べ物が完全に消化され、燃焼しきる4~7時間毎に食事を摂ることが、太りにくい体を作る食事習慣となります。
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早食いも尿酸値が上昇する原因の1つ
また、食べ過ぎてしまう人に多く見られる特徴となるのが「早食い」です。
これもダイエット本等で頻繁に言われていますが、食事後、人は満腹を感じるまでに15~20分のタイムラグが生じます。
対し、早食いになってしまうと、この満腹感を得る前に胃腸へ食べ物が詰め込まれてしまう為、自覚が無いながらも食べ過ぎてしまうケースが多く見られます。
昔から言われていることですが、ゆっくり良く噛んで食べることが、少ない量でも満腹感を感じ、太りにくい体を作る食事法となります。
対し、夕飯などで晩酌をしながら時間を掛けすぎて食べる習慣もNGとなります。
時間を掛けて、少しずつダラダラと食べてしまうことでも、満腹中枢が正常に働かなくなり、食べ過ぎを引き起こしてしまうので、時間を掛けすぎた食事も極力避けるようにしましょう。
睡眠前の食事、深夜の間食も尿酸値を上げる原因になる!
深夜の食事、夜食は肥満の原因になる、というのは良く聞く話です。
正確には、深夜の食事では無く「夜、寝る前の食事」が肥満の原因、しいては尿酸値上昇の原因に成り得ます。
人の体は、食事によって得た食べ物を消化する為にもカロリーを消費するのですが、食べ物を消化する前に睡眠に入ってしまうと、消化にカロリーを消費させず、脂肪として蓄えてしまうのです。
また、脂肪を溜めこむたんぱく質の1つに【BMAL1(ビーマルワン)】という物質があります。
BMAL1は午後10時ごろから急増し、午前2時~4時ごろにピークを迎えるのですが、BMAL1が最大値となる深夜は、脂肪をため込みやすい状態を迎える時間帯になります。
逆に、BMAL1は午前6時ごろから減り続け、午前6時~10時ごろに最小値へ到達します。
※ BMAL1が増減する原因には諸説あるのですが、現在では太陽光との因果関係が強いと考えられています
上記も含め、【夜に寝て、朝に起きる】という健康的な生活サイクルを送るということは、肥満を予防する食生活を送る上でも、極めて重要な要素と言えます。
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