高尿酸血症が原因で発症する合併症、生活習慣病

尿酸値が7.0を越え、高尿酸血症となっても、痛風発作を起こさない限り自覚症状はまずありません。

また、体質的に痛風発作を発症しない「無症候性高尿酸血症」の場合は、尿酸値が高い状態に気付かないまま、放置されるケースが多くあります。

 

ですが、高尿酸血症の状態が続くと、様々な組織や臓器が傷み、それらが別の病気発症に繋がっていきます。

本記事では、高尿酸血症をきっかけに発症する合併症について解説を行います。

合併症の中には、生活に支障が出るもの、命に関わる重病もありますので、高尿酸血症が見つかった際には、早期に治療を開始しましょう。

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高尿酸血症をきっかけに発症する、主な合併症

腎障害(腎不全など)

尿酸値が上昇することで、過剰な尿酸が結晶化すると、最も負担が掛かる臓器となるのが腎臓です。

高尿酸血症で尿酸の生成、排泄が増えると、まず腎臓の組織に尿酸塩結晶が沈着すると腎機能が低下します。

 

結果、腎障害を起こし、進行すると腎臓が機能を失う腎不全にまで進行します。

腎不全を発症すると、人工透析が必要となる為、生活に大きな支障も出てきます。

腎機能はある程度低下してしまうと、元の状態に戻すことが難しい臓器となりますので、特に注意が必要です。

尿路結石

尿と一緒に排泄される尿酸が多くなると、尿酸が結晶化し結石を作ってしまいます。

この結石が、腎臓から尿道までの尿路に詰まると、尿路結石となります。

結石が出来ると、排泄の度に激しい痛みを伴う上、血尿を伴う場合もあります。

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高尿酸血症をきっかけに発症する、主な生活習慣病

糖尿病

高尿酸血症を発症する中で、特に多く見られる生活習慣病が、糖尿病となります。

糖尿病とは、血糖をコントロールするインスリンホルモンが正常に働かず、血糖値が高くなる病気です。

過食や内臓脂肪型肥満によってインスリン抵抗性(インスリンがうまく機能しない状態)が起き、同状態になると高血糖の状態が続いてしまいます。

高血糖状態が続くと、インスリンの分泌が過剰となり、血中のインスリンが増加し、腎臓の尿酸排泄機能を低下させてしまします。

 

糖尿病自体に大きな症状は現れませんが、血糖値が上がることにより末梢血管が傷つき、様々な合併症を引き起こします。

糖尿病による、主な合併症は以下の通りとなります。

・糖尿病性網膜症(毛細血管の障害から眼底出血を起こす 視力の低下や失明に繋がる事も)

・糖尿病性神経障害(手足のしびれやマヒを引き起こし、進行によっては壊疽することも)

・糖尿病性腎症(腎機能に障害を起こし、むくみが出る 進行すると腎不全にも繋がります)

高血圧

高血圧も、高尿酸血症に合併しやすい生活習慣病の1つと、古くから言われています。

高血圧になると血管壁に強い圧力が掛かり、そこからコレステロールや中性脂肪が入り込むことにより、動脈硬化を引き起こします。

動脈硬化が進行すると、心筋梗塞や脳卒中といった重大疾患のリスクが高まってしまいます

 

高尿酸血症と高血圧が合併しやすい理由として、過食や運動不足からなる内臓脂肪型肥満が挙げられます。

内臓脂肪が増加すると、インスリン抵抗性による高インスリン血症(糖尿病予備軍と呼ばれる状態)や、腎機能障害にも繋がるので注意が必要です。

ただし、高血圧の治療薬の中には、尿酸値を上げる作用を持つものもあるので、薬の服用にはお医者さんへの相談が必須です。

脂質異常症

通常、血液内で一定値に保たれている脂質が異常に高い、低い状態にあることを脂質異常症と呼びます。

脂質異常症には主に3つのパターンがあり、

・中性脂肪症(中性脂肪が150mg/dL以上)

・高LDLコレステロール血症(LDLコレステロールが140mg/dL以上)

・低HDLコレステロール血症(HDLコレステロールが40mg/dL未満)

このいずれか1つ該当することで、脂質異常症と診断されます。

 

脂質異常症の原因となるのは、運動不足や過食による肥満となります。

中でも、動物性脂肪の多い食品やコレステロールの高い食品、脂質や糖質の高い高カロリー食が増える事で発症しやすくなります。

同原因が、高尿酸血症の原因とも共通するものが多い為、高尿酸血症と合併しやすい生活習慣病となります。

 

脂質異常症になると、増えた脂質が血管壁に付着し、高血圧同様、動脈硬化を進行させるので注意が必要です。

生活習慣病が原因で合併する、命に関わる重大疾患

心疾患(心筋梗塞など)

高尿酸血症をきっかけに、脂質異常症などの生活習慣病を合併することでリスクが高まる重大疾患の1つ。

動脈硬化が進行し、冠動脈が詰まることで、心筋梗塞を発症します。

脳疾患(脳梗塞など)

心筋梗塞同様、高尿酸血症をきっかけに、脂質異常症などの生活習慣病を合併することでリスクが高まる重大疾患の1つ。

動脈硬化の進行により、脳動脈が詰まると脳梗塞を発症します。

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