高尿酸血症の原因は遺伝?それとも生活習慣? 肥満と痛風の因果関係とは

血液中の尿酸値が7.0mgを超えた状態を高尿酸血症と診断しますが、その原因は大きく2つのタイプに分類されます。

 

本記事では、高尿酸血症の発症に繋がる2つのタイプを解説すると共に、高尿酸血症の危険因子とされる

・内臓脂肪型肥満

・メタボリックシンドローム

との関連性、因果関係について詳しく解説を行っていきます。

スポンサーリンク

高尿酸血症の原因ってなに? 発症しやすいタイプとは?

高尿酸血症を発症する要因は様々挙げられていますが、その根本となる原因は大きく分けて2つのタイプに分類されます。

 

まず1つ目となるのが「続発性(二次性)高尿酸血症」と呼ばれるタイプです。

同タイプは、腎臓病や糖尿病といった、別の病気が原因で、高尿酸血症を併発するタイプとなります。

上記した病気以外にも、降圧薬や利尿薬、アスピリンなどの服用が尿酸値を上昇させることもありますが、いずれにせよ尿酸値が上昇した原因がハッキリしているタイプを総称して、「続発性(二次性)高尿酸血症」と区別されます。

続発性の高尿酸血症については、全体の5%と少ないものの、別の病気や服用している薬との兼ね合いで、他の高尿酸血症とは異なる治療法が必要となります。

ただし、続発性の場合は原因が特定出来る為、別の病気との治療に関して、優先度合いを見比べながら、必要に応じた薬の選択を行っていくものとなります。

 

対し、95%に該当するのは、原因となる疾患が無いものの、高尿酸血症を発症するタイプです。

こちらは「原発性(一次性)高尿酸血症」と呼ばれ、その原因も不明とされています。

ただし、直接的な原因が特定出来ないだけで、引き金となっている危険因子は解明されています。

これには、大きく分けて

・遺伝型(近親者に高尿酸血症患者がいると、体質的に尿酸値が高まりやすい)

・生活習慣型(食生活や肥満、ストレス、運動不足などの生活習慣が原因)

このいずれかが危険因子となり、高尿酸血症に繋がっていると考えられています。

肥満体質が高尿酸血症の原因? 痩せれば尿酸値も下がる??

尿酸値が高くなる原因、理由は産生と排泄のバランス ⇒」でも解説した通り、産生と排泄のバランスが崩れることによって、尿酸値は上昇します。

ですが、原発性高尿酸血症に該当する多くの場合は、尿酸値が上昇する原因が複数にまたがる事も多く、1つに特定することが難しくもなります。

 

様々な原因が考えられるものの、中でも最も重要なのが「肥満」となります。

高尿酸血症を発症する全ての人が肥満体質とは限りませんが、肥満体質の人には、尿酸値が基準値を越えているケースが多く見られます。

また、肥満体質で高尿酸血症を発症した人が肥満を改善すると、体重の低下に比例して尿酸値が低下する例も、非常に多く見られています。

これらの結果から、肥満が高尿酸血症の直接的原因、とまでは言わずとも、肥満体質の改善が尿酸値の下降と密接な関係にあることは間違いありません。

スポンサーリンク

肥満のタイプによって高尿酸血症のタイプも変わる?

尿酸値が上昇してしまうメカニズムは、尿酸の産生と排泄バランスの崩れとなるのですが、ではこれらのバランスと肥満の間には、どの様な因果関係があるのでしょうか。

その仕組みを知るには、まず肥満のタイプを理解する必要があります。

 

肥満には、大きく分けて、

● 皮下脂肪型肥満

● 内臓脂肪型肥満

これら2つのタイプに分類され、どちらにも高尿酸血症のリスクはあるものの、どちらに分類されるかによって、高尿酸血症のタイプが異なってきます。

皮下脂肪型肥満が元となる高尿酸血症

皮下に脂肪が付くタイプの肥満。

女性に多く、主に下半身に脂肪が付きやすい。

同タイプの肥満には、尿酸排泄低下型の高尿酸血症が多く見られます。

内臓脂肪型肥満が元となる高尿酸血症

内臓の周囲に脂肪が付いていくタイプの肥満。

ウエスト周りを中心に、上半身へ脂肪が付きやすい。

同タイプの肥満では、尿酸排泄低下と産生過剰の両方を併せ持つ、混合型の高尿酸血症が多い。

 

上記の様に、肥満のタイプによって高尿酸血症のタイプが分類されますが、どちらにも尿酸排泄低下が見られることから、肥満が尿酸の排泄を低下させる原因とされています。

肥満がもたらす尿酸の産生・排泄バランスへの影響とは

肥満と尿酸の排泄低下には、密接な因果関係があると言われています。

では、これら肥満体質の何が、尿酸の排泄阻害に繋がっているのでしょうか。

 

まず、男性の肥満に多い「内臓脂肪型肥満」に加え、

  • 脂質異常
  • 高血圧
  • 高血糖
  • これらいずれかのウチ、2つに該当する状態を「メタボリックシンドローム」と呼ばれています。

※ メタボリックシンドロームに関する詳しい説明は別途行います

 

このメタボリックシンドロームを構成する症状が増える事によって、尿酸値も上がりやすいとされているのですが、そのベースにあるのが内臓脂肪なのです。

内臓脂肪からは、様々な物質が分泌されており、この物質らによって

  1. インスリンがうまく働かなくなる(インスリン抵抗性)
  2. インスリンの分泌が増加
  3. 高インスリン血症状態になる

この様な作用が起きます。

 

このインスリンには尿酸を再吸収する働きがある為、結果として、高インスリン血症になることが高尿酸血症に繋がります。

この様に、高尿酸血症とメタボリックシンドロームには密接な繋がりがあるのですが、どちらも生活習慣が原因となる病気と言えます。

 

いずれにせよ、肥満の改善と高尿酸血症の治療には密接な関連性があるのは間違いありません。

現状でメタボリックシンドロームや内臓脂肪型肥満を認識しているのなら、肥満の改善が高尿酸血症の効果的な治療となります。

スポンサーリンク

コメントは受け付けていません。