セイラさん・・・痛風、痛すぎます(涙)
この痛み、どうにか治すことは出来ないんですか??
ふふ…日頃からの贅沢がアダとなったな、ガンダム!
よく味わっておくのだな。痛風というのは、病気のように格好の良いものではない。
そんな・・・
じゃあ僕は、これから一生この痛みを抱えていくしか、無いんですか!?
僕だって、好きでこうなったのではない!
それはあなたにだって解るはずだ・・・解って下さい!!
うるさいわね…落ち着いて話を聞きなさい。
まず、痛風による発作(痛み)は、高尿酸血症により生まれた尿酸結晶を白血球が排除しようとする炎症反応なの。
体が異物を排除しようとする自助行為である以上、炎症が治まるのを待つしか方法は無いわ。
でも、薬で痛みを緩和させることは十分可能よ。
とりあえず続きを読んで、大人しく安静にしてなさい。
激しい痛みを伴う痛風発作ですが、その仕組みを紐解いてしまえば、白血球による自助行為(炎症)によるものとなります。
従って、痛みを止める方法は無く、時間の経過で炎症が収まるのを待つ以外、方法がありません。
とはいえ、痛風発作の激痛を和らげたり、緩和することは十分可能です。
本記事では、痛風発作の痛みを和らげる対処法を解説していきます。
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目次
痛風発作が起きた際の処置方法
深夜から早朝に掛け、症状が発症する痛風発作は朝方頃より痛みを増し、症状が出始めてから24時間ほどでピークを迎えます。
詳しくは下記で解説していますが、痛風発作のを起こす原因が、結晶化した尿酸と白血球による炎症であるからとなります。
■ 参照:
言ってしまえば、痛みが続くのは発症から24時間までで、以降は自然に激痛も静まり、足の腫れも治まっていきます。
まずは痛みのピークを迎えるまで、安静にすることが、今できる一番の処置となります。
痛風発作による【痛み】の経過(一般的な例)
時間の経過 | 痛みの度合い |
深夜~明け方 | 足の親指・付け根に、違和感や揉みかえしの様な軽い痛み |
2~3時間後 | 痛みが激痛に変わっていき、歩行が困難になる 同時に腫れや赤みも |
24時間後 | 痛みが更に増していき、ピークを迎える |
1~3日後 | 多少の痛みは伴うものの、歩行できる程に和らぐ |
1~2週間 | 何ごとも無かったかの様に症状が治まる |
痛風発作の痛みを緩和する処置、方法
痛風発作は、患部に溜り、剥がれ落ちた尿酸を白血球が攻撃することで起こる炎症(痛風関節炎とも呼びます)です。
炎症による痛みを抑えるには、患部(痛みの中心である足の親指付け根など)を、氷や保冷剤などで冷やすことで、痛みを和らげることができます。
ただし、痛風の場合は靴下を脱げないほどの激痛になるので、患部に氷を当てたりすれば、その重みで痛みが増すこともあります。
氷や保冷剤で冷やせない際にお勧めなのが、冷却湿布薬です。
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メントールやサリチル酸メチル、ハッカ油などの冷感成分が含まれている湿布薬であれば、腫れや熱、痛みを和らげる効果があります。
市販のものでも問題ありませんので、患部を覆い尽くせるサイズに切り、こまめに張り替えながら冷やしてみましょう。
痛みが和らぐまでの24時間は、安静にしていることが一番となりますが、その際に患部を心臓より高く上げることで血流が下がり、痛みを和らげることが出来ます。
仰向けに寝た状態で、患部(主に足)の下に座布団などを入れ、心臓よりも高い位置に上げることで痛みが楽になりますので、ぜひ試して下さい。
また、鎮痛剤を服用し、痛みを緩和することも有効です。
痛風発作時に服用できる薬については、次項で詳しく説明します。
痛風発作時、痛み止めには何を飲めば良い?
痛風発作による痛みは、非常に強烈な痛みとなるので、薬等で完全に痛みを抑えることは出来ません。
ただし、鎮痛剤であれば、痛みは治まらないものの、多少は痛みを和らげることが出来ます。
痛風発作時に効果のある痛み止めで、市販にてすぐ手に入るものですと、
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などといった、非ステロイド系鎮痛薬が挙げられます。
なお、痛風発作時に無理を押して病院へ行ったとしても、痛風発作の症状が出ている段階では、その他の治療は行えず、上記の鎮痛薬と湿布が処方されるのみとなります。
上記した湿布、鎮痛剤が常備されてある、もしくは近隣薬局で購入出来るのであれば、無理に病院へ向かわず、痛み止めと湿布を服用し、痛みのピークが収まるまで安静にしましょう。
上記した薬手元に無い、近くで手に入らない場合のみ、通院をお勧めします。
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痛風発作の発症時に服用してはいけない薬や注意事項
痛風発作で痛みが出ている際には、痛みを悪化させたり長引かせてしまう処置もあります。
鎮痛剤の服用も同様で、間違った痛み止めを飲むと症状を悪化することもありますので、以下の点には注意して下さい。
アスピリン系の鎮痛剤は、痛風発作にNG!
痛風発作時、鎮痛剤による痛みの緩和は有効ですが、
● バファリン
● ケロリン
などに代表される「アセチルサリチル酸(アスピリン)」系の鎮痛剤は服用できません。
アスピリン系の鎮痛剤を飲むと、発作を長引かせたり、悪化させることもありますので、痛風発作時には使用しない様にしましょう。
患部を締め付けたり、マッサージをしても痛みが増す?
初めて痛風発作を発症する場合、多くの方は足の親指に発症するかと思います。
激痛はもちろん、時間の経過と共に腫れも酷くなる筈ですが、これを靴や靴下などで締め付けてしまうことでも、痛みが増してしまいます。
また、痛みを緩和しようと患部をマッサージする行為もNGです。
血流が良くなると、その分痛みも増しますので、患部には触らず安静にする様にしましょう。
その他、痛風発作発症中の注意点については、下記を参照下さい。
■ 参照:
痛風発作の初期なら、薬で発作を抑えられる?
痛風発作が起こる仕組は、白血球が結晶化した尿酸を攻撃することによる炎症となります。
症状が本格化する前に、白血球の活動を抑える「コルヒチン」等を服用すれば、発作や重症化を事前に防ぐことが可能です。
ただし、痛みがピークに達してからコルヒチンを服用しても効果は望めない為、痛風発作が起きる前兆の段階で服用しなければなりません。
(痛みが出た後ではコルヒチンの効果は出ない為、ロキソニン系の鎮痛剤が処方されます。)
そもそも、コルヒチンは医者からの処方が必要な薬となります。
痛風発作の経験が無いと、前兆に気付くこともありませんので、初めて痛風を経験する方にとって、コルヒチンによる予防法は現実的ではありません。
(実際私も違和感こそ感じましたが、それが痛風であるとは夢にも思いませんでした)
以上の理由から、コルヒチンによる痛風発作予防が可能となるのは、過去に痛風発作を経験し、且つ通院治療の経験がある人に限られます。
ただし、痛風(正確には高尿酸血症)は根治しない限り、何度でも再発する病気となりますので、一度痛風発作を経験した方は必ず通院し、コルヒチンを投薬して貰うと共に、治療を始める様にしましょう。
痛風は痛みが治まってからが重要!とにかく病院へ!!
痛風発作の痛みは発症から24時間がピークとなり、それ以降は徐々に痛み、腫れ共に自然と引いていきます。
早い方なら3~4日、長引く方でも1~2週間で何ごとも無かったかの様に回復してしまいます。
その為、痛風発作の症状が治まると、そのまま元の生活に戻ってしまい、通院すらしないケースが多いのですが、これは絶対に止めて下さい。
詳しくは「痛風とは ⇒」でも解説を行っておりますが、痛風は「高尿酸血症」によって起こる症状の1つに過ぎません。
痛風の原因である高尿酸血症の治療を行わなければ、痛風発作は何度でも再発しますし、2度目以降の発作では、
・初回よりも強い痛みが伴う
・一箇所では無く複数箇所に発症する
・初回よりも長引く
といったケースが大半です。
要するに、痛風発作を発症後、高尿酸血症の治療を行わなければ、あのキツい痛みが、更にパワーアップして何度でも蘇る、という事です。
ただし、高尿酸血症に対する正しい知識を持ち、治療をスタートすれば、再発すること無く根治することも可能な病気です。
前述した通り、発作の痛みがピークにある段階では、無理に通院する必要はありません。
(手元に湿布やロキソニンがあることが前提ですが)
ですが、痛みが緩和し歩ける様になったら、必ず病院に行って検査を行い、高尿酸血症の治療を始めましょう。
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■ 参照: