痛風治療は自宅、それとも病院? 痛風治療や検査って何をするの?

ご存じの方も多いかと思いますが、痛風(正確には高尿酸血症)は、生活習慣病の一種です。

痛風により命を危険にさらすことが無いことから、症状が治まると治療をほったらかしにする方も多いようですが、高尿酸血症を放置すると痛風発作だけに留まらず、

  • 糖尿病
  • 尿路結石
  • 腎障害(痛風腎、慢性腎臓病、慢性腎不全)
  • 脂質異常症(動脈硬化により心筋梗塞や脳卒中の原因に)

など、他の生活習慣病はもちろん、命を危険にさらす重病にも繋がっていきます。

 

本記事では、痛風発作を発症した際の通院の必要性、病院の選び方について解説を行いますので、以下を参考に痛風治療についての知識を身につけて下さい。

 

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痛風の治療に通院は必要?発作が治まっても病院は行くべき?

結論からお話ししますと、例え痛風発作が治まったとしても、必ず病院には通院する様にして下さい。

 

まず痛風発作という症状は「高尿酸血症」が原因で起きる症状の1つとなります。

高尿酸血症とは、血液中の尿酸値が標準より高い値となる生活習慣病の1つでして、血中の尿酸値が高まった事で痛風発作が起こります。

※詳しくは「そもそも痛風とは ⇒」をご覧下さい

 

痛風の原因である高尿酸血症の治療を行い、尿酸値をコントロールしない限り、半年から1年周期で痛風発作は再発します。

しかも、二度目以降は初回よりも症状が重症化しやすく、発症箇所が複数に及ぶケースが大半です。

また前述した通り、高尿酸血症は「生活習慣病」の1つである為、治療を行わなければ腎臓疾患を始め、様々な病気の併発にも繋がります。

要するに、現時点で高尿酸血症の治療を始めなければ、以降は確実に、より酷い痛風発作やそれ以外の病気が待ち受けている、という事なのです。

 

ですが、安心して下さい。

高尿酸血症は、決して厄介な病気ではありませんし、通院しながら正しい治療を行えば、改善できる生活習慣病です。

また、痛風発作を通じ、早い段階で治療に取り組むことが出来れば、生活習慣病をきっかけに引き起こす、他の病気のリスクも軽減できます。

これまで健康で、体調管理に目を向けなかった人程、痛風の発症は自分の健康を見直す、良いきっかけになる筈です。

 

痛風治療は内科?それとも整形外科??

痛風の治療に関して、一般的には内科、整形外科のどちらでも可能とされていますが、本サイトでは内科での受診をお勧めします。

痛風発作や、その原因となっている高尿酸血症は投薬治療で改善できるため、内科・整形外科のどちらでも治療は可能です。

 

ですが、前述した通り高尿酸血症は「生活習慣病」の一つです。

高尿酸血症を治療する為には、尿酸値をコントロールするだけで無く、その他合併症を防ぐことも重要となります。

高尿酸血症を発症している場合、尿酸値だけで無く、中性脂肪やLDLコレステロールなど、他の数値にも問題が起き始めているケースが大半です。

これらを多角的に診察し、改善する治療を提案して貰えるのは内科医の専門分野となってきます。

 

また、内科の中でも

  • リウマチ科
  • 内分泌代謝科
  • 腎臓内科

などが、痛風を専門としている診療科目となりますので、これらの専門医へ通院を始めてみましょう。

 

痛風に治療にかかる費用は? 保険は適応される?

痛風の原因となる高尿酸血症は、生活習慣病の1つですので、当然保険は適応されます。

治療にかかる費用は、受診するタイミングや、尿酸値のコントロールが出来るまでの期間によって異なりますが、一般的な通院期間となる2ヵ月を目処にしますと

● 初診料 ・・・ 3000円前後(病院により異なります)

● 診察料(3回通院と仮定) ・・・ 1500円前後

● 検査費(血液検査×2回、尿検査1回と仮定) ・・・ 6000円前後

● 投薬料(2ヶ月間と仮定) ・・・ 6000円前後

上記のうち、実費となるのは初診料のみで、その他項目は保険適応(患者の負担は3割)となります。

 

従って、痛風治療に掛かる合計金額は、7000円前後が目安となります。

ただし、上記は一般的な2ヵ月の通院を目安としたものとなりますし、医療機関によって治療費や検査項目も異なります。

あくまで、目安として参考にして下さい。

 

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病院で行われる痛風の検査と治療法

まず、現在の症状が痛風であるかどうか、を診断する基準となるのは以下の通りとなります。

 

痛風かどうか、を診断する基準

A 尿酸ナトリウム結晶が関節駅の中に存在する
B 科学的、もしくは偏光顕微鏡検査で尿酸ナトリウム結晶(痛風結節)を確認する
C
  1. 過去にも同じ様な痛み(痛風発作)を2回以上発症したことがある
  2. 時間が経過する毎に痛みが増している(痛みのピークが来るのは24時間後)
  3. 痛みの症状が出ているのは、1カ所だけ
  4. 痛みのある関節が、赤く腫れてきている
  5. 足の親指の付け根に痛み、腫れがある
  6. 片側の足親指の付け根に違和感(病変)がある
  7. 片側の足首に違和感(病変)がある
  8. 痛風結節がある
  9. 高尿酸血症(尿酸値が7.0mg/dL以上)と診断された
  10. X線検査で非対称な関節の腫れが分る
  11. 3日~1週間程で、痛みが完全に治まる

上記のウチ、A、Bいずれかに該当するか、Cの11項目のうち、6つ以上に該当することが【痛風である】と診断する基準になります。

(引用:米国リウマチ学会~痛風の判断基準)

 

ただし、上記の検査項目である【A】は、痛風発作が起きている最中に患部へ針を刺し、関節液を採取しなければならない検査法となります。

当然、患者さんの痛みは尋常じゃ無く辛い上、足指のような小さな関節から採取すること自体が難しい事から、同検査が行われることは稀となります。

 

また【B】の検査法についても、痛風患者の全てに痛風結節がみられる訳では無く、特に初めて痛風発作を起こした方の場合は、ほぼ発見されることがありません。

 

以上の理由から、痛風かどうかを診断する基準には【C】の項目から診断を下すケースが一般的となります。

上記から痛風であると診断されることで、現在の高尿酸血症の症状や、他の合併症の有無を確認しながら、治療方針を決めていきます。

 

痛風治療の為に行われる主な検査項目

痛風であることを確認出来た次の段階として、症状の確認、治療法を選定する為に、主に以下の検査が行われます。

■ 血液検査

クレアニチンという老廃物の量や、血中尿酸値の測定を目的に行われます。

痛風の合併症である腎機能の低下がみられると、クレアニチンの上昇が見られます。

なお、痛風発作が起きている最中は血中尿酸値も下がってしまう為、血液検査は痛風発作が完全に治まってから1週間~を目処に行われます。

■ 尿検査

腎機能の低下がないかどうかを検査すると共に、同じく痛風の合併症である尿路結石の有無を確かめるための検査となります。

同時に、尿タンパクやPH(尿の酸性度)も検査されるので、今後の治療方針を決めるに当たって重要な検査にもなります。

 

痛風発作の初期や症状が軽い場合の検査項目は上記となります。

なお、上記検査で合併症などが見られた場合には、以下の検査も行われることがあります。

 

■ エコー(超音波)検査

エコーを使い、腎臓の尿酸結晶や結石の有無を検査する際に用いられます。

最近では関節内の尿酸結晶も確認出来ることから、同検査でも使用される場合があります。

■ X線検査

重度の痛風発作により、関節部の骨に変形が見られそうな場合に用いられます。

■ 60分法(もしくは24時間法)による尿検査

高尿酸血症は、

・尿酸排出低下型(尿酸の排出が落ちている事が原因)

・尿酸産生過剰型(尿酸の生産量が多い事が原因)

このどちらかに分類されますが、どちらの病型かによって処方される薬が異なります。

 

そこで、病型の判断が難しい場合に用いられる検査法が「60分法」による尿検査となります。

通常は60分間で2度の採尿を行う60分法が行われますが、より精密な検査が必要な場合には、1日分の尿を検査する24時間法が用いられる事もあります。

 

痛風の治療法について

痛風の治療は主に投薬にて行われます。

(投薬される薬は高尿酸血症の病型により異なってきます)

 

薬の服用により、血中尿酸値をコントロールする事が主な治療となりますが、そもそも尿酸値が上昇してしまった原因は生活習慣にあるケースが大半です。

薬によって一時的に血中尿酸値を下げたとしても、根本である生活習慣を改善しなければ「根治」には至りません。

投薬と共に、生活習慣を見直しながら、体質や栄養バランスを整えていくことが痛風の根治に繋がっていきます。

 

痛風での通院の頻度、期間、回数はどの位?

痛風発作発症時の症状や、その後の尿酸値の数値により、通院頻度や期間は異なりますが、一般的には2~3ヵ月の通院が目安となります。

以下に一例として、サイト管理人の例を挙げてみましたので、参考にして下さい。

通院1回目 初めての痛風発作を発症、診察と投薬(痛み止め)
通院2回目(前回から1週間後) 尿&血液検査と診察、投薬(コルヒチン等)
通院3回目( 〃 2週間後) 検査結果と投薬
通院4回目( 〃 1か月後) 投薬のみ
通院5回目( 〃 1か月後) 血液検査と診察

上記検査の2回目にて、血中尿酸値が正常化した為、通院は一旦終了となりました。

その間の通院数は5回、期間はおよそ3ヶ月間でした。

 

同通院歴は一例となりますし、特に私の場合は主治医にも

「だいぶ早く尿酸値が落ち着きましたね」

と声を掛けられる程でしたので、それなりに気を遣った結果、でもあります。

参考:サイト管理人の痛風体験談 ⇒

 

ただ、多くの患者さんでも、投薬、生活習慣の改善に気を遣えば、3~4ヵ月ほどで通院を終了する方が多いようです。

通院の頻度も、2週間~1か月に1度程度ですので、怠けること無くしっかり痛風の治療を行っていきましょう。

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