痛風発作時の処置 市販の痛み止めは飲んでも大丈夫?

ある日突然、予測も出来ないタイミングで発症する、痛風発作。

初めて痛風発作を体感する方は、この症状を今すぐどうにか治療、緩和したい、と方法を探している所かと思います。

 

結論から申し上げると、痛風発作による痛みを治す方法はありません

痛風発作そのものが病気なのでは無く、高尿酸血症によって引き起こされる症状の1つであるため、一度発症してしまった痛風発作は、その痛みが過ぎるのを待つ以外に方法が無いのです。

※ 詳しくは「そもそも痛風って? 高尿酸血症の原因、尿酸値が高いとどうなる? ⇒」をご覧下さい

 

とはいえ、今起きている痛みを和らげたり、緩和する方法はありますので、本記事では痛風発作への対処法を解説していきます。

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痛風発作が起きた際の処置方法

痛風の初期症状、部位をセルフチェック」でも触れましたが、痛風発作は症状が出始めてから24時間で痛みのピークを迎えます。

詳しくは「そもそも痛風とは」で解説しますが、痛風発作の原因が、結晶化した尿酸と白血球による炎症であるためです。

 

逆を言えば、24時間後に訪れるピークを過ぎれば、自然と痛みは治まっていき、足の腫れや赤身も静まっていきます

まずは痛みのピークを迎えるまで、安静にすることが、今できる一番の処置となります。

痛風発作による【痛み】の経過(一般的な例)

時間の経過 痛みの度合い
深夜~明け方 足の親指・付け根に、違和感や揉みかえしの様な軽い痛み
2~3時間後 痛みが激痛に変わっていき、歩行が困難になる 同時に腫れや赤みも
24時間後 痛みが更に増していき、ピークを迎える
1~3日後 多少の痛みは伴うものの、歩行できる程に和らぐ
1~2週間 何ごとも無かったかの様に症状が治まる

 

痛風発作の痛みを緩和する処置、方法

痛風発作は、患部に溜り、剥がれ落ちた尿酸を白血球が攻撃することで起こる炎症(痛風関節炎とも呼びます)です。

炎症による痛みを抑えるには、患部(痛みの中心である足の親指付け根など)を、氷や保冷剤などで冷やすことで、痛みを和らげることができます。

 

ただ、痛風の場合は靴下を脱げないほどの激痛ですから、患部に氷を当てたり、その重みで痛みが伴う場合もあります。

その際にお勧めとなるのが、冷却湿布薬です。

メントールやサリチル酸メチル、ハッカ油などの冷感成分が含まれている湿布薬であれば、腫れや熱、痛みを和らげる効果があります。

市販のものでも問題ありませんので、患部を覆い尽くせるサイズに切り、こまめに張り替えながら冷やしてみましょう。

 

痛みが和らぐまでの24時間は、安静にしていることが一番となりますが、その際に患部を心臓より高く上げることで血流が下がり、痛みを和らげることが出来ます。

仰向けに寝た状態で、患部(主に足)の下に座布団などを入れ、心臓よりも高い位置に上げることで痛みが楽になりますので、ぜひ試して下さい。

 

また、鎮痛剤を服用し、痛みを緩和することも有効です。

痛風発作時に服用した方が良い薬については、次項で詳しく説明します。

 

痛風発作時、痛み止めには何を飲めば良い?

痛風発作による痛みは、非常に強烈な痛みとなるので、薬等で完全に痛みを抑えることは出来ません。

ただし、鎮痛剤であれば、痛みは治まらないものの、多少は痛みを和らげることが出来ます。

 

痛風発作時に効果のある痛み止めで、市販にてすぐ手に入るものですと、

● ロキソニンS(ロキソンプロフェンナトリウム)

● イブA錠(イブプロフェン)

などといった、非ステロイド系鎮痛薬が挙げられます。

 

なお、痛風発作時に無理を押して病院へ行ったとしても、痛風発作の症状が出ている段階では、その他の治療は行えず、上記の鎮痛薬と湿布が処方されるのみとなります。

上記した湿布、鎮痛剤が常備されてある、もしくは近隣薬局で購入出来るのであれば、無理に病院へ向かわず、痛み止めと湿布を服用し、痛みのピークが収まるまで安静にしましょう。

上記した薬手元に無い、近くで手に入らない場合のみ、通院をお勧めします。

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痛風発作の発症時に服用してはいけない薬や注意事項

痛風発作で痛みが出ている際には、痛みを悪化させたり長引かせるものがいくつかあります。

鎮痛剤の服用も同様で、間違った痛み止めを飲むと症状を悪化することがありますので、以下の点には注意して下さい。

 

アスピリン系の鎮痛剤は、痛風発作にNG!

痛風発作時、鎮痛剤による痛みの緩和は有効ですが、

● バファリン

● ケロリン

などに代表される「アセチルサリチル酸(アスピリン)」系の鎮痛剤は服用できません。

アスピリン系の鎮痛剤を飲むと、発作を長引かせたり、悪化させることもありますので、痛風発作時には使用しない様にしましょう。

 

患部を締め付けたり、マッサージをしても痛みが増す?

初めて痛風発作を発症する場合、多くの方は足の親指に発症するかと思います。

激痛はもちろん、時間の経過と共に腫れも酷くなる筈ですが、これを靴や靴下などで締め付けてしまうことでも、痛みが増してしまいます。

 

また、痛みを緩和しようと患部をマッサージする行為もNGです。

血流が良くなると、その分痛みも増しますので、患部には触らず安静にする様にしましょう。

 

その他、痛風発作発症中の注意点については、下記を参照下さい。

詳細:痛風発作中の食事 食べてはいけない食品、発作時の注意 ⇒

 

痛風発作の初期なら、薬で発作を抑えられる?

痛風発作が起こる仕組は、白血球が結晶化した尿酸を攻撃することによる炎症となります。

症状が本格化する前に、白血球の活動を抑える「コルヒチン」等を服用すれば、発作や重症化を事前に防ぐことが可能です。

 

ただし、痛みがピークに達してからコルヒチンを服用しても効果は望めない為、痛風発作が起きる前兆の段階で服用しなければなりません。

(痛みが出た後ではコルヒチンの効果は出ない為、ロキソニン系の鎮痛剤が処方されます。)

 

そもそも、コルヒチンは医者からの処方が必要な薬となります。

痛風発作の経験が無いと、前兆に気付くこともありませんので、初めて痛風を経験する方にとって、コルヒチンによる予防法は現実的ではありません。

(実際私も違和感こそ感じましたが、それが痛風であるとは夢にも思いませんでした)

 

以上の理由から、コルヒチンによる痛風発作予防が可能となるのは、過去に痛風発作を経験し、且つ通院治療の経験がある人に限られます。

ただし、痛風(正確には高尿酸血症)は根治しない限り、何度でも再発する病気となりますので、一度痛風発作を経験した方は必ず通院し、コルヒチンを投薬して貰うと共に、治療を始める様にしましょう。

 

痛風は痛みが治まってからが重要!とにかく病院へ!!

痛風発作の痛みは発症から24時間がピークとなり、それ以降は徐々に痛み、腫れ共に自然と引いていきます。

早い方なら3~4日、長引く方でも1~2週間で何ごとも無かったかの様に回復してしまいます。

 

その為、痛風発作の症状が治まると、そのまま元の生活に戻ってしまい、通院すらしないケースが多いのですが、これは絶対に止めて下さい。

詳しくは「痛風とは ⇒」でも解説を行っておりますが、痛風は「高尿酸血症」によって起こる症状の1つに過ぎません。

 

痛風の原因である高尿酸血症の治療を行わなければ、痛風発作は何度でも再発しますし、2度目以降の発作では、

・初回よりも強い痛みが伴う

・一箇所では無く複数箇所に発症する

・初回よりも長引く

といったケースが大半です。

 

要するに、痛風発作を発症後、高尿酸血症の治療を行わなければ、あのキツい痛みが、更にパワーアップして何度でも蘇る、という事です。

ただし、高尿酸血症に対する正しい知識を持ち、治療をスタートすれば、再発すること無く根治することも可能な病気です。

 

前述した通り、発作の痛みがピークにある段階では、無理に通院する必要はありません。

(手元に湿布やロキソニンがあることが前提ですが)

ですが、痛みが緩和し歩ける様になったら、必ず病院に行って検査を行い、高尿酸血症の治療を始めましょう。

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参照:痛風治療は自宅、それとも病院? 痛風は何科に通えば良いの? ⇒

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