痛風が治った・・!こんなに嬉しいことは無い!
病院で薬を貰い、指示に従って一週間、痛風もすっかり良くなりました!!
これでもう、いつジオンが攻めて来ても大丈夫です!!
甘いな、ガンダム。贅沢病を舐め貰っては困る。
一度、痛風を発症した以上、貴様はこれかも痛風の恐怖に脅かされるのだ。
プリン体をタップリ含んだご馳走を前にする度、足を切りつけられるような痛みを思い出すと良い!
痛風は二度と、プリン体を食べられない・・だって?
僕はこれから先、プリン体を食べる度に痛風発作が起きる体になってしまったんですか!?
ウニもいくらも、ビールだって大好物だというのに・・・
痛風=プリン体が原因では無いの
全く・・・いちいち大げさね。確かに昔は、プリン体=痛風の原因(贅沢病)と呼ばれていたけど、それは昔の話よ。
そもそもプリン体は、どんな食事にも多少なり含まれているのだから、プリン体を摂らない生活なんて出来ないし、そもそもプリン体は、体で生成される、生命活動を行う上で重要な成分なのよ。
高尿酸血症を治療する上で大事なのは、プリン体を避けることではなく、尿酸の排出を高める食事を摂ることなの。
初めて経験する痛風発作では、激痛のあまり、普段気にならない些細な事にも気が向いてしまうものです。
痛風の原因が、日頃からの食生活や不摂生であることも多い為、発作時にとる食事等も気になるのでは無いでしょうか。
ここでは、痛風発作時の食事を始め、症状を悪化させない為に注意すべき点についてまとめました。
炎症を悪化させない為にも、以下の項目を参照し、少しでも早く痛風の痛みを緩和させてみて下さい。
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痛風発作時の食事は? 症状が悪化する食品がある?
痛風自体は、古くからある病気だけに、一度でも痛風を発症すると
- プリン体を摂取すると痛風の症状が悪化
- プリン体を含む食品摂取は絶対にダメ
- 肉類は食べず、野菜中心の食事
- ビールはプリン体なので飲んではいけない
なんて話ばかり一人歩きしてしているけど、今の研究では決してその通りではない、というのが通説なの。
僕が最初に見て貰った病院の先生からも、
『ビールは暫く飲めないよ』
『枝豆を始めとした大豆類もプリン体が多いから食べちゃダメ』って念を押されたのですが、これって民間療法だった・・・て事でしょうか!?
■ 参照:
でもね、プリン体という物質はどんな食べ物にも必ず含まれているから、これを摂取しないで生活することは不可能なの。しかも、プリン体は体内で生成される、生命を維持する上で必須となる物質でもあるわ。
例え食事でプリン体の摂取を控えたとしても、体内にある全プリン体の70%は体で作られているのだから、プリン体=痛風の原因と考えるのなら、誰だって痛風予備軍と言えてしまうんじゃなくて?
考えてみれば、僕なんかより、よっぽどセイラさんの方がプリン体、大好きですもんね。
いくらやウニ、イカを好んで食べているのだから、セイラさんの方がよっぽど、痛風になりやすいタイプじゃ無いですか!
私が痛風になりにくい理由は別にあるから、一旦置いておくとして・・・
痛風の原因は、プリン体の摂取量うんぬんではなく、プリン体が作る尿酸を排出する力の低下になるの。
痛風発作を起こした時は何を控えるのでは無く、尿酸を排出するための水分補給を行うことが重要なの。
【痛風 = プリン体の摂取は症状を悪くする】といった認識が広く一般化されています。
ですが、実際の所はどうなのかというと・・・
痛風発作の最中にプリン体を摂取しようと、症状が悪くなることはありません。
むしろ、痛風発作を発症している期間というのは、結晶化した尿酸が剥がれ落ちることで炎症が起きているため、発作発症前よりも尿酸値は低くなる傾向にあります。
通常、尿酸は体外に排出されるのだけど、排出が間に合わなかったり、排出力が低下することで体内に残った尿酸は結晶化してしまうの。
結晶化した尿酸は、体温の低い関節周りに付着するのだけど、これが剥がれ落ちた際に白血球が「異物」と判断して攻撃することにより、痛風発作の炎症が起こるのよ。
また、これまでにも解説してきた通り、痛風発作は発症から24時間を境に炎症は自然と治まります。
発症から24時間で炎症が治まるのですから、その間に食べたからといって、即体調に影響が出る様な食物なんてありませんよね。
もう一つ付け加えますと、体内にあるプリン体のうち、食品から摂取する分量は全体の2~3割程。
残る7~8割のプリン体は、体内で生成されているものとなります。
つまり、食物から摂取するプリン体は本来微々たるもので、これを日頃からならまだしも、痛風発作が起きている24時間に控えた所で、症状を悪化させる事はあり得ない訳です。
それでも、まことしやかに
【痛風 = プリン体の摂取は症状を悪くする】
と誤認識されているのは、かつて、痛風=贅沢病と言われていたことから、旨味の主成分であるプリン体が、痛風を引き起こす諸悪の根源だと誤認されていただけに過ぎません。
様々な研究が進んだ現在では、プリン体の摂取はおろか、痛風の治療時に食事制限すら設けていないお医者さんが大半です。
※ 僕が最初に受診したお医者さんは、テキサスコロニーのような田舎の診療所だったので、誤認があったとして仕方ありません
要するに、痛風発作が起きている最中だからといって、意識して避けるべき食物はありませんし、平均的な食事量を摂る分には痛み(炎症)への影響もありません。
ただし、炎症時の尿酸値が下がっているとは言え、炎症が治まればまた尿酸値は上がる可能性は高いのですから、積極的にプリン体を摂る必要はありませんし、満腹になるまで好きなものを好きなだけ食べてもOK、という訳でもありません。
むしろ、プリン体の摂取よりも高カロリー食の摂取こそが、痛風の原因に直結しているものとなります。
成人男性の平均的なカロリー量、塩分、糖質を、満腹にせず、腹八分目程度で食べる程度を心がけましょう。
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痛風発作時に摂取した方が良い食品、飲み物は?
痛風発作は、発症から24時間をピークに、徐々に痛みが治まる炎症となります。
泣いても笑っても、24時間を皮切りに痛みは落ち着いていくのですから、食べてはいけない食べ物が無いのと同様、食べた方が良い食べ物、というのも特にありません。
※ あくまで痛風発作時に限り、の話です。発作が落ち着いた後は、生活習慣の見直しが絶対必要です。
■ 参照:
とはいえ、人によっては炎症の期間が長引くケースもあり、痛みの度合いもそれぞれ異なります。
少しでも早く、炎症を抑えていきたいという事で敢えて挙げるとすれば、抗酸化作用のある食材や、不飽和脂肪酸を多く含む食品がお勧めです。
例を挙げますと、
- 魚(不飽和脂肪酸が多い ただし魚卵や干物はプリン体も高いので多量摂取は注意)
- オリーブオイル(抗酸化作用が高い油になります)
- 野菜(ビタミンC、Eが豊富なもの)
- キノコ類(尿をアルカリ化するので、尿酸が排出されやすくなります)
などが挙げられます。
また、痛風を発症する人の傾向として、日常的な水分補給が少ないケースが見受けられます。
詳しくは別途解説しますが、尿酸は本来、尿として排出される物質ですので、水分補給が少なく、トイレに行く回数が少ないことも痛風を発症しやすくする要因です。
加えて、水は尿をアルカリ性に近づけ、尿酸の排出を高める効果もありますので、意識的に水分の補給を心がけることも重要です。
ただ、前述した通り、痛風発作の炎症が続くのは24時間が目安です。
1日2日の食事を変えたとして、体調に大きな変化が産まれるものではありません。
上記した食品についても、食べてすぐ効果が出る訳ではありませんので、継続して摂取することが大切です。
痛風発作時のお酒は? 痛みが増すこともある?
まさか・・・とは思いますが、痛風発作が発症している期間の飲酒は絶対禁止です。
飲酒することによって、血流が良くなればその分、痛みも増します。
ましてや鎮痛剤を飲んでいる最中に飲酒すれば・・・その後どうなっても、それは自己責任です。
また、プリン体同様の誤認識として
「痛風の人はビールはダメだけど、焼酎はプリン体を含んでいないからOK」
などといった都市伝説がまことしやかに囁かれていますが、これもとんでもない間違った情報です。
前述した通り、痛風の原因はプリン体では無く、プリン体の分解時に生まれる尿酸です。
ビールであれ焼酎であれ、全てのアルコール分は、肝臓で分解される際に尿酸が生成されます。
(生成される尿酸の量は、アルコール度数によって高まります)
つまり、ビールを止めようとも、他のアルコール類を飲んでいるなら、尿酸が生成されることに変わりはありません。
とはいえ、痛風を患ったことにより、これから先の飲酒を完全に禁止しましょう、というほど厳しく取り組むこともありません。
(むしろ、適度の飲酒がストレスを軽減し、尿酸値の上昇を抑える効果も見られています)
が、せめて痛風発作が発症している間くらいは、休肝日に当てる様にしましょう。
痛風の発作中、入浴はしても大丈夫?
飲酒と同様、入浴は血行を促進させてしまいます。
血行が高まればその分、痛みも増しますので、発作の最中は控えシャワーのみに留める様にしましょう。
というか、歩くことも出来ない痛みなハズなので、入浴はおろかシャワーに向かう気力も沸かないハズです。
発作から24時間が経過し、痛みが治まってからシャワー等で汗を流す様にし、痛みが続く間は入浴を控えることが無難です。
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